Voxelandの使い方

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今回は「Voxeland」というUnityアセットについて。

▼Voxelandとは?

公式:Voxeland 5

Unityの通常の地形生成機能(Terrain)とは違い、
マインクラフトやレゴブロックのように、
ブロックを積み重ねていくイメージで地形を編集できるので
より立体的な地形の作成に適しています。
(3D-COATのボクセルスカルプト機能のような感じです)

例えば通常のTerrainで高い丘を作ろうとすると
この画像↓のように引き延ばされてしまいますが…

VoxelandではMeshやTextureが伸びてしまう心配はなく、
上に引っ張ったあとに左右に広げることもできます↓

それらの機能を活用すれば、
このような洞窟やアーチ型の岩場も簡単に作れてしまいます。

 

メッシュの追加と削除、スムージング、指定したobjectの追加、
Materialペイントなど、豊富な編集機能も備えています。

 

▼Voxelandの使い方

使い方については、
こちらのサイト↓などで解説されています。
Voxeland 粘土細工のように自由で滑らかな形状を作るボクセルタイプの地形生成エディタ

しかし、新バージョンは
起動した直後からチュートリアル記事や動画と食い違っていた点があったので、
この記事では最新情報と困った部分の解決策だけを記載しておきます。

 

■オブジェクトの作成

以前は何もないキューブから編集を始められたらしいのですが、
現在(バージョン: 5.2.0)ではデフォルトでランダム生成された地形が出てしまうので
プレーンな状態にリセットする方法を調べてみました↓

・3Dobject>Voxeland>Voxeland Staticでオブジェクトを作成

すると、ランダムに生成された地形データが配置される
(立方体ではなく平面に見えますが、内部的には立方体になっています)

最新版(2018年1月時点)ではデフォルトでランダム生成される設定になっているのですが、
何もないプレーンな状態から始めたい場合は以下の設定を行います。

GenerateのGenerator typeからPlanarを設定し、
Generateボタンを押すと平面になります。

 

■地形の編集ができなくなった?

「たまにbrushでの操作が効かなくなる」という現象が発生するのですが、
どうやらのボタンを押すと改善するようです。

 

その他最新情報は公式wikiから↓
https://gitlab.com/denispahunov/voxeland/wikis/home

 

▼その他の地形生成アセットと比べて

他のアセットも試してみたのですが、
何も考えずに適当に使うと
・広大には見えるけど、全部丸見えだとワクワクしない。
・全部のオブジェクトがカメラに入ってしまうと重い。LODの設定が面倒。
・移動がダルそう、とだけ思ってしまう。
という地形になりがちでしたが、
Voxelandであれば思った通りの地形を作れました。
(作り方次第のところもありますし、あくまでも個人の感想ですが)

ノードベースのランダム生成などの自動化機能を売りにしているアセットは多々見かけるのですが、
個人的にはゲーム制作においてはランダムに生成したものが面白いと思っていないので
自由度が高く徹底的に地形をいじりやすいという意味ではこのアセットが一番でした。

(ランダム生成した地形をそのまま使わないにしても、
それを面白い状態にするための手間がかかるのでは本末転倒なので)

※一応このアセットにも、ランダム生成の機能は付いてるみたいです

 

▼まとめ

他にも地形アセットはたくさんありますが、これほど自由に
「ゲーム的に意味のある地形」を作りやすいアセットという意味では、
とても貴重で便利なアセットだと感じました。

例えば、
「この先には何があるんだろう?」
「どうやったらこの先に進めるのだろう?」と期待させつつ
自然に違和感なく見せたいものだけ見せたり

「特定のアイテムが無いと進めない地点」
「特定のイベントが無いと進めない地点」
を作ったりする際に

・自由に穴をあけられる高い壁
・アーチ型の地形
・洞窟のような地形

という立体的で自然な地形を作れるだけで、かなり表現の幅を広げられると思います。
(建物などで仕切る手もありますが、地形限定で考えるとこれがベスト)
なので、そういったツールを求めている方には是非ともお勧めしたいです。

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