Unity

スマホコントローラーの新時代に期待

最近特に気になっているのがコレ。
とあるイベントで実機を触らせてもらってからずっと気になってます。

スマホゲームの新時代を作ってくれるんじゃないかと期待してます。

なぜそんなに気になっているのか?
既に発売されているその他のコントローラーとどう違うのか?

スマホにコントローラーが付くというのは、
ただ単純に操作性がよくなるだけということではない。

 

▼ゲームにおいて重要な「手ごたえ」

ゲーム制作において重視されているのは「操作感」、言い換えれば「感触」「手ごたえ」。
当然、スマホの画面を触っても凹んだりするわけじゃないので疑似的に再現することになる。

どうやって再現するのか?
 ・ボタンの絵を置いて、それが凹めばいいのか?
  →それだと自分の指が邪魔でボタンが見えない。
 ・ボタンが凹んだみたいな音を出せばいい?
  →そもそも、音を出さないでプレイしている人もいる

なので、
過去のヒット作を見ると
 ・パズドラ→指で引っ張り、アイコンをかき分けていく感触
 ・モンスト→指で引っ張り、ゴムの反動のような感触で飛ばす
などなど、
指を動かした後の軌道で表現することでカバーしていたりする。

上記はほんの一例なので他にも様々な工夫がなされているゲームがある。
しかしながら、スマホゲーム開発において
 ・音を出さずにプレイする人も多い
 ・画面を触るための指が邪魔
という大きな障壁があり、
ある程度表現を工夫して対応することで対応できるものの、
表現の幅が狭められていることは否定できない。

 

▼スマホでキャラを動かすタイプのゲーム

その他、
白猫シリーズ等で使われている「ぷにコン」というものも存在する。
画面上のタップしたところから指を動かした方向にキャラを動かせるシステムである。
全く同じではないが、一部の海外ゲームでも似たようなシステムがある。
一見すると問題なく3DCGゲームを遊べるように見えるが、
これも「手ごたえ」と「感触」の問題を解決できていない。

なぜなのか?
普通のコンシューマーゲームのコントローラーでは
「動きたい方向に指で力を加え続けている」のだが、
上記のスマホゲームのシステムでは、

 (1)始点となる位置に指で触れる
 (2)動きたい方向に指をスライド
 (3)そのまま指をキープすると動き続ける

という流れであり(2)までは違和感がないが、
最後の(3)では指を抑えているだけで、
動きたい方向と「指に加えている圧力」の方向がずれている。

人はコントローラーで操作しているとき、
無意識化に常に力を加え続けているもの。
それが「手ごたえ」であり、
その圧力が「キャラを動かしている」という実感を生んでいる。

なので結局は違和感が出てしまい、
 ・ちょこちょこ指を離さないと違和感がある
 ・移動と攻撃を同時に行いづらい
などという問題点もある。
つまりはゲームとしてのデザインの幅は限られてしまう。

仮にスマホでスマブラみたいなゲームを作ろうとしたら、
相当工夫して革新的なアイディアで問題点を解決しないと実現できないだろう。

 

▼他のスマホコントローラーとの違い

じゃあ、
「すでに今まで発売されているスマホコントローラーを買えばいいじゃない」
と思うかもしれないが、そうもいかない。
これらのコントローラーが発売されているが
どうにも邪魔、持ち歩くのが面倒。
カバンに入れておいたとしても装着も取り外しも面倒。

しかし、ブルガリアコントローラーはケースにくっついていて、
使わない時はパタリと蓋の方に寄せればいい。
オンオフ1秒。邪魔にならない、かさばらない。

 

▼まとめ

以上の理由から、
この「ブルガリアコントローラー」は
スマホゲーム界に革命を起こしうる発明だと思っています。
なのでちょっと宣伝したかった。

そして、あとは対応するコンテンツ次第。
私も対応ゲームを作りたいと思っている内の一人なので、
もし興味のある開発者の方がいれば一緒に応援できれば嬉しいです。

SabreCSG Level Design Tools の使い方

最近無料化したモデリングアセット
「SabreCSG Level Design Tools」

使い方と、使用するメリットについての記事です。

画像解説だけだとどうしても詰まってしまうポイントが多かったので
日本語の解説動画を作成してみました。

▼解説動画


SabreCSG Level Design Toolsの使い方を日本語字幕つきで解説。
オブジェクトの生成、マテリアルの編集、メッシュの分割まで。

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Voxelandの使い方

今回は「Voxeland」というUnityアセットについて。

▼Voxelandとは?

公式:Voxeland 5

Unityの通常の地形生成機能(Terrain)とは違い、
マインクラフトやレゴブロックのように、
ブロックを積み重ねていくイメージで地形を編集できるので
より立体的な地形の作成に適しています。
(3D-COATのボクセルスカルプト機能のような感じです)

例えば通常のTerrainで高い丘を作ろうとすると
この画像↓のように引き延ばされてしまいますが…

VoxelandではMeshやTextureが伸びてしまう心配はなく、
上に引っ張ったあとに左右に広げることもできます↓

それらの機能を活用すれば、
このような洞窟やアーチ型の岩場も簡単に作れてしまいます。

 

メッシュの追加と削除、スムージング、指定したobjectの追加、
Materialペイントなど、豊富な編集機能も備えています。

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Third Person Controller(Invector)のゲームパッド対応

先日投稿したゲーム「立体迷宮ウッドマン!!」において、
一部環境では正常にゲームパッド操作ができていなかったらしいので、その調査と報告の記事です。

 

不具合内容

UnityでThird Person Controller(Invector)というアセットを使用し、
3DCGのキャラクターをゲームパッドで操作するゲームを作ったのですが、
一部環境では「右スティックでのカメラ回転で前後に倒すしかできない」という不具合が発生していたとの報告を頂きました。

使用アセット

無料お試し版

 

調査結果

上記アセットでのゲームパッド対応を調べてみたところ、
こちらのページ↓が参考になりそうでした。
http://invector.proboards.com/thread/407/ps4-controller

アセットの販売元であるInvectorさんのフォーラムでの質問ページの内容ですが、
要約すると
・質問者さんはPS4コントローラーが正常に動作しなくて困っている
・このアセットは「XInput形式」のパッドは対応済み(※1
・しかし、その他の形式(DirectInput)には別途対応が必要
・つまりPS4コントローラーはそのままでは動かない?
・他のアセット(後述)と併用することでも対応可能
ということらしいです。多分。

※1 :ゲームパッドには「XInput」「DirectInput」などの形式があり、
それぞれUnityでの実装の対応方法が異なるらしい。

 

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新作ゲーム「立体迷宮ウッドマン!!」

Unity roomに新作ゲームを投稿しました!

→『立体迷宮ウッドマン!!』

 

概要

ウッドマンが立体迷路を攻略する!!
シンプルでゆったりとした癒し系ゲームです。

今回初めて、念願の「Unityで3DCGのキャラが歩き回るゲーム」を作ってみました。
実は、これまでのゲームで頂いたコメントがほぼ「怖い」という感想だったので、
あえてポップで癒し系なゆるいゲームにしてみました。

ウッドマンのコミカルな動きや環境音で癒されてくれたらうれしいです!

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Invector Third Person Controllerの使い方_その1

3DCGゲームの製作を開始

最近、Unityで3DCGのアクションゲームの製作を開始しました。

そいつを作るにあたって「Invector Third Person Controller」というUnityアセットが非常に便利だったので、その使い方についての記事です。

今回は字幕入りのチュートリアル動画を作成してみました↓

使用アセットはこちら↓

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Unity1週間ゲームジャム作品「CLOSED SPACE」に使用したアセット9個を紹介!

前回に引き続き、Unity1週間ゲームジャム参加作品の「CLOSED SPACE」についての記事です。

このゲームは、閉鎖空間に囚われた主人公がゴールを目指して脱出する3DCGゲームです。
ステージ2以降は敵に捕まったらアウトなので、うまく回避しながらゴールを目指します。

今回はそのゲームの製作に使用したアセットを紹介!
以下、アセットの一覧です↓

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【Easy touch】5分でプレイヤー操作と開閉扉の実装

久々の更新。今回は「Easy touch」というUnityのアセットの紹介とその使い方について。

今回は「Unity 1週間ゲームジャム」の投稿用に作成した『CLOSED SPACE』というゲームの基本システムの解説です。

ゲームプレイはこちらから → 『CLOSED SPACE』
(Webブラウザで遊べます!)

 

概要

今回使うアセットはこれ↓
Easy Touch 5 : Touchscreen & Virtual Controls

Easy Touchを使うと、一人称視点と三人称視点のプレイヤーキャラクターの実装や、マウスドラッグやスマホのスワイプで操作できるオブジェクトなどを簡単に作ることができてしまいます。

 

動画

 

解説

・まず地面のオブジェクトをを出す。
・カプセルのオブジェクトを出して、タグをプレイヤーに変更
・Easy Touchのフォルダ内から「FirstPersonController-Simple」のprefabをSceneにドロップ
・Sceneを再生すると、プレイヤーをWASDとゲームパッドで操作できる
・ちょっと地面を増やした
・今度は、壁となるオブジェクトを出す
(Materialを新規で作成して色を変えたが、このステップは不要)
・壁を選択して、Quick drag のスクリプトを適用
・Sceneを再生してチェック
・上下左右にドラッグして動かせる
・左右にのみ動かしたいので、スクリプトの「arrow on the axes」の項目を「X」に設定
・Sceneを再生すると、左右に動く壁の完成
・ついでに、リジッドボディを設定してぶつかって止まるように

以上。これで完了です。
このように、ゲームパッドとスマホのtouch判定の入力もすべて一気に実装できてしまいますので、手っ取り早く実装したいなら「Easy touch」とてもおススメです。

Unityアセット作りの進捗状況

前回の記事でUnityのアセットストアへの移行について書いたので、今回はその進捗状況について。

実はMaterialアセット自体はほぼ完成しているのでアセットの紹介動画やスクリーンショットの作成などを進めている段階です。

 

▼新たに作成したScene

その紹介動画に使うためのシーンがこちら↓

この画像、Unityのリアルタイムレンダリング中のスクリーンショットなのですが、配置しているオブジェクトは全部、モデリングせずにUnityのデフォルトのオブジェクトだけで構成しています。

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