Unity_Sci-Fi 背景アセット歩き比べ

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「Unity アセット真夏のアドベントカレンダー 2021 Summer!」 27日目の記事です!
今回はUnityの背景アセットの紹介をさせていただきます。

 

▼はじめに

Unityアセットストアには
背景モデルは星の数ほど公開されていますが、

私自身、買ってみたけど
「デモ動画で見たのとイメージが違った!」
ということが多々ありました。

特に、
「三人称視点でキャラを動かすタイプのゲーム」を作っていると、
スケール感の違いやコライダーの設定、
実際にキャラを歩かせたときの道の幅など、
様々な問題にぶち当たりました。

そして、背景モデルアセットって結構高い!

ということで、
少しでも同じような使い方をする皆様方の参考になればと
SciFi系に絞った背景アセット9種(買った当時合計3万8千円分程)の
デモSceneで人型のキャラを歩かせる動画を作成してみました。

 

▼SciFi Industrial Level Kit 2.0.

というわけで、まずは一つ目。

工場系の背景モデルです。
動作も軽快で質感も作りこまれています。

全体的に非常に完成度が高く、
デモSceneでは視界に映らない背景を表示しないタイプのLODが設定されていました。

コライダーも丁寧に設定されており、
実際にキャラを歩かせてみても問題ありませんでした。
塔のような背景の側面にも乗れたりします。

そしてこちらの二つ目のデモでは
「地上から差し込む光」が表現されております。

他のアセットでありがちな表現手法として、
ポストプロセスやビジュアルエフェクト系のアセット(特にAura2あたりが有名)がありますが、
こちらのSceneではVolumeオブジェクトで再現されています。

 

 

▼Sci-fi laboratory – modular interior and props

二つ目は研究所のような施設の背景アセットです。

白を基調とした綺麗な設備です。

床のprefabはパネル単位になっているので調整が効きやすいのもGOOD。
コライダーは床と天上以外は設定されていないため、
壁や各オブジェクトに対しては各々が設定する必要があります。

 

▼Sci Fi Cityscape

巨大な街の背景モデル。

設定についてはクセが強く、独自のカラースペースや特殊なマテリアルも使われています。
実際、この動画だと設定が壊れているなどして本来の実力を発揮しきれいていない状態です。

しかしながら、巨大な街であるにも関わらず動作が非常に軽く、
更にはデカール状の遠景用ディテールも用意されていています。

特に遠景に適していますが、
コライダーはある程度設定されているので建物の近くを歩かせたりすることは可能でした。
上級者向けですが、うまく使いこなせば最強レベルの背景アセットだと思います。

個人的にはシューティングゲームやレースゲームの背景とかに使いたいかも。

 

▼cyberpunk – High City

浮遊する車が飛び交う街のアセットです。

このアセット、2021年8月26日現在で5.49$と破格の安さを誇る上に
中身も作りこまれていて物凄いアセットです。

この作者さん、
他にも格安でサイバーパンク系のアセットを多数公開されております。
同一の作者さんのアセットで揃えることでゲームの世界観を保てますし、
安価に背景や小物系を手に入れることができるので是非ともおススメしたいです。

 

▼Cyberpunk Outpost

メタリックな建物のモデル。

重厚な感じのマテリアルですね。

デモSceneではコライダーが怪しいところもありますが、
実際にアセット内に含まれているprefabには丁寧にコライダーが設定されていました。
(おそらく、意図的に外している?)

実はこちら
上記の「Sci Fi Cityscape」(巨大な街のモデル)と
同じ作者さんのアセットなのですが、
構成や設定が随分と異なっていました。

銃で撃ち合うゲームとかに使ったら雰囲気出そうですね。

 

▼Dark City2 – Cyberpunk Pack

壮大な街のモデルです。

このアセット、作りこみが凄まじく
LOD用のモデルが複数解像度で作られていたり、
地面のマテリアルには雨粒のアニメーションも設定されていたり、
他のアセットには無いようなレベルのディテール感と完成度の高さでした。

動画では動作が重くなっている場面もありますが、
これはフルバージョンのデモSceneで全てのモデルを表示しているからであり、
実際に常識の範囲内で使う分には描画の割に非常に動作が軽いです。

また、コライダーの設定もされていますが
空中に浮いている建物は遠景用のモデルであり、
コライダーが省かれていて解像度も低めになっていました。
(Backgroundフォルダに入っているモノ)

それらはかなり軽量だったため、
試しにスマホでビルドしたら普通に動くレベルでした↓

また、実際に3DCGのゲームとして動かしてみたところ、
余分な背景を削って使う分には派手なエフェクトを乱発しても余裕で動いてくれています。

※キャラモデルはVRoid、衣装はOFUJI STORE 様から

値段は高いものの
相応に完成度が高いアセットです。

 

▼Sci-Fi Styled Modular Pack

お次は趣向を変えて
ローポリ系の軽量素材。

こちらは無料アセットです。

シンプルに使い勝手が良いアセットです。
デモSceneの二つ目では外に雪が降っていました。

この作者さんは現在無料アセットを複数出されているので
ローポリ系を試してみたい方は是非。

 

▼Sci-Fi base

これまた凄まじい完成度の巨大アセット。

Dark City2 – Cyberpunk Pack と同じ作者さんのアセットです。
こちらはHDRPに対応しています。

※キャラモデルはVRoid、衣装はOFUJI STORE 様から

やはり、作りこみは凄まじいのですが
その割に動作が軽いので使いやすいアセットです。

更に他のアセットと違うのは、
建物の内部に入れることです。

ほとんどのアセットは建物の外側だけ作られていて
内部に入り込むことができないものが多いのですが、
こちらは建物内部に入って階段の上り下りや通路の中の移動も可能です。
ゲームとしての表現やレベルデザインの幅が広がるので非常に素晴らしい。

あと、巨大な基地の外は砂丘になってたので
バイクのアセットで疾走したりしました。

総合的に見ても最強レベルのアセットなので
レベルの高いステージ素材が欲しい方には是非ともお勧めしたいです。

 

▼Neo City Free Sample Kit (HDRP)

最後。KitBash 3D というCGモデル販売サイトから出しているモデルのUnityアセット版。
今回使ってみたのは無料お試し版のアセットです。

非常に完成度が高いです。

THE 建物アセット、といった感じであり
リアル系の大型建造物がメインです。

その他にも沢山のアセットを販売しており、
2021年8月25日現在、$218.90で売られています。

ゲームのステージというよりも、
むしろ映画の背景のようなアセットなので
Unityを映像制作に使っている方のほうが使いこなせるのかも。

以上、背景アセット紹介でした!
少しでも皆様方のアセット選びの助けになれば幸いです。

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