Unity1week2020_08で得たモノ

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一週間でゲームを作って投稿するオンラインイベント「Unity1week」
2020年8月のお題「ふえる」についての記事です!

イベントについてはこちら↓
リンク:Unity1week

制作していたものについて

実は今回、途中まで作ったものの、諸事情あってリタイアしました。

最後の動画がコレです↓

(今月から勤務地が変わってバタバタしてたり、懐かしい知り合いとスカイプ会議してたり)

しかし、リタイアしたものの、参加していた時と同じレベルで収穫があったのでゲームのアイディアまとめと、VRoidというツールがもたらしてくれた恩恵についてここに記します。

 

ゲームジャム参加予定だった作品のアイディア

▽やりたかったこと

・目論見。
以前の1weekの「つなぐ」というお題の時に事前tweetがもの凄く伸びて、ゲーム自体のplay数も自身の中で過去最高レベルだった。
→しかし、面白さが5段階評価で2!!操作性も全くダメ(ゲームパッドがないとほぼ操作不可)!!
(実際、ゲームを作りこむところまでいけずに、6秒でゲームクリアできるうえに斬新さも全くなかったもんですから…。)
くそゲーというより、中身スッカスカ。しかもゲームパッドがないと全然まともに操作できない。

参考動画↓

うん。確かに見た目だけは凄そう。

・というわけで、事前tweetを伸ばすために派手なエフェクトとカッコイイ感じのバトルを入れつつ、
それを誰もが簡単に操作して遊べる爽快感あるゲームにしたらいいじゃん!!と思ったわけです。

・あと、VRoidの素材を使ってみたい
今まで、Zbrushで適当に作ったキャラ以外、全部素体人形みたいなのばかりでした。
VRoidというのは誰もが簡単に完成度の高いキャラを使えて、さらには服や髪型の素材も沢山売っている、
アセットストアだけでは実現できなかった新たな世界を見せてくれたツールなので、
是非とも注目度の高いイベントであるUnity1weekで使って、微力ながら少しでも多くの人に知ってもらいたかった。

リンク:VRoid Studio | VRoid

 

▽ゲームの概要

・世界観
西暦2900年頃の日本、【近代仮想武術大会】という大会に参加する主人公の話。
→主人公は運動神経もなく戦い等もってのほかの弱い人間だが、それゆえに自社の開発する新兵器の実験体として大会に参加し、猛者たちと戦う。

↓冒頭のテキストの一部

【近代仮想武術大会】
この世界におけるもっともメジャーな競技の世界大会だ。
仮想とついてはいるものの、バーチャルなのは兵器の「弾」や「刃」だけで、
実際に戦う人間は生身の状態である。
全世界に注目される一大イベントであり、兵器メーカーの威信をかけた代理戦争でもある。

・主人公の装備
主人公の装備している新型兵器の特徴は、
「思考を加速して超スローの世界で敵を解析する」
「解析した敵の動きに対して技を選択する」
「脳に直結した兵器から直接電気信号を送り、運動神経が無くてもデータベースにある動きを強制する」
というもの。

テキスト+キャラの立ち絵(バストアップ)でシナリオパートを挟み、
なんと、立ち絵は表情付きです。主人公↓

右側に4パターンの表情を乗せていますが、VRoidはとても簡単な操作で複雑な表情を作ることができるので、一瞬で12パターンくらいは作れました。

そして、服はboothにて購入させていただいたものを使用しております。

リンク:OFUJI STORE 様

他にもいろいろな衣装を購入させていただいたので、結構キャラのバリエーションが増えました。

他にもまだまだ沢山。

短期間(数か月)でここまでバリエーションを出せたのはVRoidとストアにて服を公開してくださっている方々のおかげです。ホントにアセットストアonlyや自分一人だけの力では絶対に実現できなかったことです。

 

↓そして、冒頭のテキストの会話パート一部。この会話に表情をつけながら進行していきます。

とある兵器開発会社の会議室

通信開始

A:キミは「フェルミ推定」というモノを知っているかい?
古代の物理学者Enrico Fermiに由来するもので、
実際に調査するのが難しい情報を、今ある手がかりを元に推論して短時間で計算するためのものだそうだ。

B:はい。

A:そこに着想を得た私は、画期的な新兵器を開発したのだよ。
このわが社の新兵器「ふぇるみ君」を使えば、
0.1秒以内に相手の兵士の表情や筋肉の微細な動きをAIが解析して
動きを完璧に予測し、完封することだってできるんだ。

B:はい。

A:というわけで、コレを使って「近代仮想武術大会」で優勝してきてほしいんだ。

B:え?

A:本当は私が出たかったのだけど、免許がないから大会までに物質世界の体を用意できなくてね。
今の時代に「生身の肉体」を持っているのはわが社ではキミくらいのものだし。
社運を賭けた大勝負だ。頑張ってくれたまえよ。

B:本来は一流アスリートや傭兵などの人間を雇って戦うのが一般的なのに、なぜ私が?

A:この兵器は、どんな身体能力の低い「凡骨」でも、鍛え抜かれた兵士を倒せるようになるというのが革新的な兵器なんだ。
だから、キミみたいな「ぼんやり」で「どんくさい」「よわよわ」な人間が最適なんだ!!

B:………。

A:不安そうだね?
大丈夫。頭蓋骨にプラグを直接ぶっさせばそれで装備完了だ!
今、部屋に手術用ドロイドを向かわせたから期待して待っててね。

B:!!!!???????

その他の敵キャラもまとめた画像↓

・実際のゲーム
1、ターン制で、ターンの初めに兵器が起動してスローになる。
2、敵の思考が横方向に流れてきて、タイミングよく自分の行動を選択する
3、選択フェイズが終わると、スローが解けて一気に選択したアクションが再生される
4、お互いに与えたダメージが表示され、HPが0になっていなければ次のターンに。

・ゲーム性
基本的にはじゃんけん。
敵の「手」に合わせてタイミングよくボタンを押すじゃんけん。
敵を倒すごとに、手は「ふえる」。

・技には「属性」と「攻撃力」が決められており、
属性を合わせる(相手がパーならチョキをぶつける)と、威力が倍増する。
一度使った手は選択肢から除外されるので、
「必ずしも、相手がグーを出したからと言って自分がパーを選べるわけではない」
「属性を無視して数値の高い技でその場をしのぐか!?」
「もしくは、一発逆転狙いで数値の高い攻撃を取っておくためにあえて今は外すか?」
という戦略性が生まれる。

・アーケード形式?でゲームは進み、ステージを追うごとに敵の技は複雑化し、思考(選択フェイズのスピード)も増して、さらには自身の選択肢も増えていく。

 

今後の展開

1weekは不参加になってしまったので、逆に時間をかけて制作できるようになりました。
しかし、
・今月はアドカレ等のイベント準備最優先
・来月からはSteam向けゲームの作業本格化
が始まる予定なので、
さらにそれが終わったあとに制作を開始しようかと。
もしくは、誰かに企画を譲って自由に作ってもらうとか。

というわけで、じっくり作る際の企画としては、
スマホとSteamで同時展開できるTCG系のゲームに使用かなと考えています。

 

1week度外視の長期開発前提の仕様概要

・キャラの技はカード形式。数十枚をデッキ化して設定できる。

・ランダムに手札として3つずつ出てくる → 敵の攻撃に合わせて3つから一つ選ぶ。
→一枚使うたびに下から補充される。

・技の種類(属性?)は三種類。敵の技との相性によって威力が増減する(こうかはばつぐんだ)

・敵の攻撃全てに対して選択が終わったら演出。常に選択肢は流れているので1ターンあたりにかかる時間は一定。

・カッコイイアクション! 顔カットイン演出(カッ)とか、血●戦線のやつ的な文字演出も。

・特定のカード(技)を順番につなぐと必殺技コンボ発動。
→敵の攻撃に対して一個一個相性が良いモノを小まめに出して堅実に戦うか、大技(コンボ)狙いで賭けに出るか!

・ダメージの結果を表示
→終わったら次のターンに! 3ターンくらいで気軽に遊べるようにして、オンライン対戦とか入れてもいいかも。
→対戦と言ってもリアルタイムではなく、相手のプレイヤーはAIで。

 

やりこみ要素

・キャラの収集要素
(シャドーバースやハースストーン的なプレイヤーキャラ)
→キャラごとに使えるカード(技)の種類が違う
(近接武器キャラなら、剣、槍、双剣、素手、etc、
銃なら狙撃、アサルトライフル、ショットガン、 その他、炎や氷、超能力や魔法系?のキャラも。)

・キャラはVRoidの想定?
→服のバリエーションを出しやすい。表情の差分も作りやすい。
→圧倒的制作コスト削減とクオリティアップを同時に実現できる?

・カード化された技の収集。使ってみたときのアニメーションが気になるような、
入手したら試してみたくなるようなモノを? → カードゲームのパックのような形で。の入手?

・ホーム画面が主人公の部屋になっており、そこにキャラを配置して服を着替えて、家具とかも集められるように?

 

全体を通しての感想

今回のゲーム。世界観の原型は現在Steamで作ろうとしているゲームの前日譚(100年くらい前)なんです。
そのゲームはVRoid向けの衣装からイメージを膨らませて作ったモノでした。

動画↓

VRoidは誰でも簡単に実用レベルのCGキャラを作れるツールです。
そこに服や髪型などの素材を作ってboothで販売する方々が現れ始め、
さらに完成度が高く、自身の作品に沿った素材を使ってゲームを作れるようになってきました。

それはやはり今までのアセットストアだけでは絶対に実現しないことでした。
例えば、今回の主人公に関しても、
・赤い髪の毛
・揺らめく穏やかな炎みたいな髪型
・ぼんやりしてそうだけど、たまにキリっとした表情になる
・細身で少し頼りない感じの体形
・だけどスラっとしてる
というイメージのキャラが先にいたのですが、
アセットストアでいくら探しても絶対に見つからないですし、
自分でモデリングしても相当な時間がかかりますし、
そもそもそこまでの完成度を出すのは難しかったと思います。

なので、VRoidの登場により、
今後はよりキャラや世界観、シナリオと表情を重視した、
オリジナリティのあるゲームが増えるのではないかと勝手に思っています。

なので、イメージするキャラが居ながら、
モデリングができない、依頼する金がない、と嘆く人は是非とも使ってみてほしいです。

以上。今回のUnity1week感想でした。

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